兎夢のつれづれ日記

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zoom RSS 『世界一やさしい「論語」の授業』

<<   作成日時 : 2017/05/20 23:59   >>

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『世界一やさしい「論語」の授業』 佐久 協 ベスト新書
たまには古典を読んでみようと考えて手に取ってみたのがこの本

高校の漢文にでてくる言葉がいくつもあるし、時折、引用されている文章もみるので、読んでみると結構しっている文章だったりするのであるが、意外とその意味を正しく理解していなかったりする。

 しかしなんじゃよな、今の学校は、教える者も、教え方も感心できん点が多すぎるな。
教師も親も、生徒までもが何でもかんでも早く詰め込めばいいと信じ切っとる。飛び抜
けた能力のある者には、そうした方法もいいかもしれんが、並の者に詰め込み教育をや
れば、勉強きらいにするのがオチじゃよ。
「中人以上には、以って上を語ぐべきなり、中人以下には、以って上を語ぐべか
らざるなり」
(雍也第6−21)

 教育の目的は自発性を高めることに尽きるんじゃよ。知りたいとウズウズしている状
態でなければ無理に教えないことじゃ。四角の一隅を教えたら、残りの三隅を類推する
くらいの意欲のない時には、教えるのを少し控えるのが正しい教育法なんじゃがなァ。
「憤すれば啓せず、悱せずんば発せず。一隅を挙げて、三隅を以って返らざ
れば、すなわち復せざるなり」
(述而第7−8)

 学ぶにも時期がある。適したときに知識にふれるとたやすく理解し、そうでない時に触れても気がつかないという教えだ。

そして、心にゆとりが必要だともいう。

 自慢話をしとるんじゃないぞ。心のゆとりの説明をしとるんじゃ。心の内側を秘かな
自負という空気で満たすことじゃよ。どんなに立派な人物でも困難な状況に遭遇するこ
とはある。そういう窮地でこそ日頃から心を練る訓練をしている者と、しとらん者との
差がでるんじゃよ。心が練れていない者はドタバタ・ジタバタ慌て出すもんじゃよ。
「君子固より窮す。小人窮すればここに濫る」(衛霊公第15−2)

 自分の行為を反省して疚しい点がこれっぱかりもなけりゃ、オタオタ心配したくたっ
てクヨクヨ悩みたくたって、出来っこないじゃないかね。
「君子は憂えず、懼れず。内に省みてみて疚しからずんば、それ何をか憂え、何
をか懼れん」
(顔淵第12−4)

日頃から、やるべきことをやっておけば、なにも恐れる必要がない。精一杯ことにあたっていけばいい。

 近頃じゃ、期待に背くどころか、上司のいいなりになって悪事に荷担している者が絶
えない有り様のようじゃな。
 以前にな、他の弟子が、高給を取る秘訣はありませんかと質問してきたことがあった
んじゃよ。そこで、わしはこう答えてやった。周りの大勢の人の行動を観察して、善く
ない言動を捨てて善い点を素直に見習えば、後悔するような仕事上の失敗も減り、上司
から小言を言われなくなる。そうなったなら高給は自然とついてくるようになるもの
じゃよとな。
「多くを聞きて疑わしきを闕き、慎みてその余を言えば、すなわち尤寡なし。多
く見て殆きを闕き、慎みてその余を行えば、すなわち悔寡なし。言に尤寡なく行
うに悔寡なければ、禄はその中に在り」
(為政第2−18)

「人の振り見て我が振り直せ」とも言われるが、独自で判断せず、周りの人の行動を観察して、判断するのがおすすめ。では、その判断する為の知識はどう養っていけばいいのか?

 判断の優先順位というものも難題がある。

 以前、弟子の子貢がな、「政治の基本は何ですか」と訊いたので、「食糧を満たし、軍
備を調え、国民の信頼を得ることじゃ」と答えたのじゃ。すると「どうしてもやむを
えない場合に、その三点のどれを犠牲にしますか」と訊くから、「軍備を犠牲にするんじゃ
な」と返事した。すると、「どうしてもやむをえない時、残りの二点のどれを犠牲に
しますか」と訊いてきたんじゃよ。
 そこで、わしはこう答えてやった。「食糧の充足を犠牲にするんじゃな。そうすると、
飢え死にする者が出るかもしれん。しかし、人は遅かれ早かれ死を免れんもんじゃ。国
はな、どれほどの軍事力があり、食糧が豊富であっても、国民と政治家の信頼関係がな
ければ立ち行かんもんなんじゃよ。だから、信頼関係だけは最後の最後まで棄ててはな
らんものなんじゃ」とな。
「子貢、政を問う。子曰く、食を足し兵を足し、民をしてこれを信ぜしむ。子貢曰く、
必ずやむをえずして去らば、この三者において何をか先にせん。曰く、兵を去らん。
曰く、必ずやむをえずして去らば、この二者において何をか先にせん。曰く、食
を去らん。古より皆死あり、民信なくんば立たず」
(顔淵第12−7)

国民の信任があり、食糧が満ちているから、軍備を満たそうとしているのか?

軍備を満たすことによって、さらに国民の信頼が増えるのか、信頼が減るのか?

論語に書かれたことが基本概念になるとしても、現代の国際政治はさらに難しいところにきている。ここは他の国が何をしようとしているのかをよく観察して、何が最善の策かをよく考えて、バランスを取っていく必要があろう。






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