兎夢のつれづれ日記

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zoom RSS 『シンキング・マシン』

<<   作成日時 : 2017/08/12 15:02   >>

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『シンキング・マシン 〜人工知能の脅威− コンピュータに「心」が宿るとき。〜』
 ルーク・ドーメル エムディエヌコーポレーション
人工知能(Artificial Intelligence、AI)という言葉が公にされたのはダートマス会議の1956年。

それから61年。学者、研究者、SF作家、漫画家など様々な職業の人がこの人工知能という言葉を使い、様々なモノを空想し、現実のモノとして生み出してきている。
それでも、まだ汎用的な人工知能はできていない。まだまだ人間の脳のごく一部の機能が実現されたに過ぎない。

そんな、人工知能の歴史を紐解き、未来に来る世界を考えている本である。

ダートマス会議からの盛り上がりも下火になってしまった。、

 古き良きAIにはさらに多くの問題が降りかかった。1970年代以降邁進してきた研究にブレーキ
がかかり、それまでの楽観的な風潮も消えていった。予算は突然削減され、この後何度か迎えることに
なる「AIの冬」の第1期に突入していった。アメリカでは、あの愛すべきシェーキーですら、国防総
省が期待していたようなジェームズ・ボンド級のロボットにはなれないことが明らかになり、ロボット
計画は潰れていった。ボンドのようなスパイどころか、戦場の一般兵士に取って代わることすらできな
かったのだ! このプロジェクトに参加していたある研究者の回想だが、ある日、研究所だったSRI
インターナショナルに、軍関係者がプロジェクトの最後の視察にやってきた。実験室の中を動き回る
シェーキーを横目に、プロジェクトに懐疑的だった軍高官がシェーキーの生みの親の1人に向かって
「これに長さ36インチの銃剣を取り付けることはできるのかね」と訊ねたそうだ。
 以来、人工知能研究は軌道修正し、これまでの壮大な研究計画をある程度縮小し、成果が明確に計れ
るように範囲を絞って、問題をしっかり定義してから研究が行われるようになった。この頃のAI応用
分野の1つが成長分野のビデオゲームである。元々人工知能は、アラン・チューリングやクロード・シャ
ノンがコンピュータチェスを作ろうとしていたこともあって、ゲームとは切っても切れない関係にあ
る。はじめはゲームも狭い領域での研究で、いずれはその知的行動を実社会にも応用できることを証明
するために考案されていた。それが今やビデオゲームを作ること自体が最終目標になったのだ。

そして、ソ連科学アカデミーで開発されて、敏腕企業家の手によって売り出されたのが「テトリス」だという。
1980年代半ば、ゲームセンターや、TVゲーム機などで、大人気となったテトリス。
日本では、「ぷよぷよ」という派生品までヒットした。落ちゲー(落ちてくるモノを並べるなどして点を取るゲーム)だ。

さて、ロボットを制御する仕組みにサイバネティックスというのは欠かせない。
動作をさせ、その動きを計測して、その動いた量をフィードバックして目的の量に達していなければさらに動かすという繰りかえしを回す。行き過ぎた場合は、戻す動きをする。このループを作った機構をサイバネティックスという。そんな機構を持った、2台のカメ型ロボットがお互いを認識すると複雑な動きをするという。

 アイロボット社が開発した掃除ロボット、ルンバを見ていると、ウィリアム・グレイ・ウォルターの
カメを思い出してします。ルンバは小型のコンピュータ制御の掃除機で、ホッケーに使う丸いパックの
ような形をしていて、家の中を自由に動き回ることができる。あらかじめプログラムされた掃除ストラ
テジーに従って掃除するのだが、フィードバックをベースにした「知能」を利用して、外からの刺激に
も反応できる。まず、ルンバは「壁に沿う」「ランダムにバウンス」という2つの簡単な命令に従う。
最初の命令を与えると、ルンバは室内の壁に沿って進み、サイドに取り付けられたブラシで部屋の隅を
掃除する。2つ目の命令では、掃除中に障害物にぶつかると、コースを変え、別方向に進む。また、効
率よく動けるように、ルンバにはさまざまなスマートセンサーが内蔵されている。その中の2つは赤外
線を使っていて、壁だけでなく階段などの段差を感知する。バンパーにはタッチセンサーが付いていて、
障害物にぶつかったときに前進し続けないようにする。ルンバ本体の底には「圧電センサー」があり、
床の埃を見つけ出す。1ヵ所に集中して埃がたまっているのを感知すると、もと来た道を戻り、同じと
ころを今度はもっとゆっくりと入念に掃除する。1つ1つは単純なステップでも全体としてみると、こ
の掃除ロボットがまるで生きているかのような、ある種の不意な行動をとっているのがわかる。
 ……
 さらに踏み込んで、ルンバが玄関のドアや車のセンサーにアクセスできて、あなたが仕事に出
掛けた瞬間にルンバのスイッチが入り、帰宅したときには掃除が終わっているとしたら? 今、まさに
そういうことを目指して一部の大企業がスマートなデバイスを開発しているというのも驚くことではな
い。

掃除ロボットだけではない。スマートホームという考え方もある。車のGPS。家の中の掃除機、エアコン、お風呂、何でもつながる時代だ。
 車が、家から一定の距離を離れたのを感知して、掃除ロボットを動かし。車が一定の距離に近づいたことを感知して、エアコンで空調の制御をはじめ、それが、夕方であったならば、風呂の湯船にお湯を溜め始めるなどという制御は、今の技術でも可能なのだ。
 問題は、実行しなくてもいい場合と実行しなければいけない場合をどう区別するか、その判断のアルゴリズムを作るだけである。

家の中だけに限らない。

 第3章で触れたようなスマートデバイスが普及していくと、やはり雇用の一部に大きな影響が出る。
オハイオ州クリーブランド市では、無線ICタグ付きの特別なゴミ箱が住民に配布された。このテクノ
ロジーを利用すると、市の清掃員は、ゴミの収集日に住民が一般ゴミやリサイクルを外に出しているか
どうかを確認できる。これでクリーブランド市はゴミ回収の必要がない経路を10ヵ所特定して、操業コ
ストを13%カットすることに成功した。あくまでも効率面から見た成果だが、収集するゴミ箱が少なけ
れば清掃員も少なくて済む。

AIの影響は、こうした肉体労働だけでなく、ホワイトカラーの仕事にも影響を及ぼす。
定型的な繰り返し作業を置き換える。多少の判断は必要だが、同じことの繰り返しになる作業をロボット化する。パソコンに向かって行う作業では、パソコンの中にソフトウェアロボットを仕掛け、ソフトウェアロボットが、あるアプリの画面からデータを取り出し、別のアプリの画面へデータコピーしたり、Webの画面を表示し、何度かボタンを押して、必要なモノが表示されたら、画面から文字をコピーして、Excelに張り着ける。

こんな作業も指示するだけで自動的に行うことができる。従来との違いは、この指示がどれだけ簡単にできるかどうかとWeb画面のように大きさが変わったり、位置が微妙にずれるのを画面の表示を見て判断してくれるロボットが出始めたというところにある。

将来のいつか、こんな日がくるのだろうか?

……… いつか、シリコンバレーのどこかにある秘密研究所の奥深く、マーク・
ザッカーバーグかセルゲイ・ブリンのコンピュータ画面に「AGI達成」とメッセージが突然表示され
るのかもしれない。アーネスト・ヘミングウェイが破産について書いていたように、人工汎用知能も
「徐々にして突然」芽生えるのだろう。そんな語り口はいろんなSF映画で使われている。たとえば、
ジェームズ・キャメロン監督の名作『ターミネーター2』だ。1997年8月4日、アメリカ東部標準
時間で午前2時14分、スーパーコンピュータ「スカイネット」が自我に目覚める。その1分前の午前2
時13分には、検索エンジンにはかつてないほどの的確な検索結果が表示され、コンピュータゲーム『コマ
ンド&コンカー:レッドアラート』(1997年の話!)に登場するAI制御の敵がまったく隙のない戦略
で戦うのを見て、人々は驚きの表情を見せていた。ところが、時計が午前2時15分を打ったとたん、私
たちの知っている生活は突如終わってしまう。

新しい征服者は、過去の事実を消し去り、新しい歴史を刻もうとして失敗し、

文明は消え、

新しい類人猿の進化を待つことになる。

こうして、20数世紀にわたる人類の歴史が消えた。

過去に栄えたマヤ文明や、アトランティスのように

歴史は繰り返す。






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