兎夢のつれづれ日記

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zoom RSS 『シンギュラリティは近い』

<<   作成日時 : 2017/09/16 21:40   >>

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『シンギュラリティは近い[エッセンス版] 〜人類が生命を超越するとき〜』 レイ・カーツワイル NHK出版
2月に『ポスト・ヒューマン誕生』を紹介したが、そのエッセンス版が本書である。

『ポスト・ヒューマン誕生』は、661頁もありかなり分厚い本である。
シンギュラリティが最初に説かれた本なので、分厚くても全部読めばその価値はわかるだろうが、もう少し読みやすい本があってもいいかなと思っていた。

『ポスト・ヒューマン誕生』の原題は『The Singularity is Near』で直訳すると、このエッセンス版のタイトルになる。『ポスト・ヒューマン誕生』のタイトルについては、エッセンス版の「あとがきに代えて」という編集部からのメッセージにあるが、2007年当時はシンギュラリティという言葉がほとんど国内にでていなかったから、別の題をつけたという。

それが、2014年頃から、本が売れるようになってきたという。それで、元の分厚い本をもっと読みやすくしようということで、このエッセンス版が編集された。エッセンス版は日本語のみ存在する。

本書に記載されている項目の概要が最初の方にまとめられている。40近い項目があるのだが、最初の3つを書いておく。

◆パラダイムシフト(技術革新)の起こる率が加速化している。今の時点では、10年ごとに二倍。
◆ITの能力(コストパフォーマンス、速度、容量、帯域幅)はさらに速いペースで指数関数的
に成長している。今の時点で毎年およそ二倍。この原則は、さまざまな計測単位にも当ては
まる。人間の知識量もそのひとつ。
◆ITにおいては、指数関数的成長にはさらに上の段階がある。指数関数的な成長率(指数)
が、指数関数的に成長する。というものだ。理由は以下のとおり。テクノロジーのコストパ
フォーマンスがさらに高くなり、技術の進歩に向けてより大きな資源が投入される。そのた
め、指数関数的な成長率は、時間の経過とともに大きくなる。たとえば、1940年代にコ
ンピュータ産業において実施された事業の中で、歴史的に重要だと今なお見なされるものは
わずかしかない。それに対し今日、この業界での総収益は一兆ドルを超える。よって、その
分だけ、研究開発にかける予算も高くなっている。

コンピュータの能力が指数関数的に拡大するにつれて、様々なことができるようになり、シミュレーションできるものが、どんどん細かくなり、短時間に予測できるようになってきて、それが、技術開発さらに加速するようになってきている。

そして、様々なビジネススタイルを変えている。

 顧客の願望や欲求は、たいていは本人でも気づいていないが、急速に、ビジネスを発展させ
る要因となってきている。ネットワーク環境が整った消費者は、たとえば服を買う際に、近所の
店の棚にたまたま残っていた商品で満足することはなくなるだろう。その代わりに、自分自身の
身体の三次元画像(詳細な身体スキャンをもとにしたもの)上で、考えられる何通りもの組み合わ
せを試してみて、ぴったりの素材とスタイルを選び、服を仕立ててもらうようになる。
 ウェブを使った取引に現在見られる不便なこと(たとえば、商品をじかに手に取って見ることが
できなかったり、生身の店員ではなく、融通のきかないメニューやフォームを前にして頻繁にフラスト
レーションを感じたりする)は、時代の趨勢が電子の世界に有利なものへと勢いよく変わってい
く中で、徐々に解消されるだろう。この10年で、明確な物理的物体としてのコンピュータは姿
を消し、ディスプレイは眼鏡に組み込まれ、電子機器は衣服に織り込まれ、視覚的なヴァーチャ
ルリアリティ(VR)の環境にどっぷりと浸かることになる。そして「ウェブサイトに行く」こ
とは、VR環境に入ることを意味するようになる−−少なくとも、視覚と感覚については。そこ
で、現実であれシミュレートされたものであれ、商品や人とじかに触れ合うことができる。シミ
ュレートされた人間は、少なくとも2009年までは、トータルな人間としての標準にはまだ到
達しないが、店員や予約係や調査アシスタントとしてなら充分に満足できるだろう。触覚インタ
ーフェース(実際にそのものに触れているのと同様の感覚を体験できる)のおかげで、商品や人に
触ることができるようになる。昔ながらの店舗や建物をもった商売は、もうすぐ到来する双方向
コミュニケーションの豊富なインターフェースによって打ち負かされて、跡形もなくなることは
ないだろうが、もはや永続的な利点を見出すことは難しい。

ビジネスのやり方が、インターネット経由になっていく。
米国では、通販が増え、小売店舗の数が減少しているという。

Amazonのようなネット通販の利用が増え、実際の店舗に出向いて買い物に行かなくなるので、
減っているというのが理由だ。日本よりも人口密度が低いために、田舎にいくと、何キロも
お店がない。車で長距離走って買い物に行き、買うときは大量に買う。それ以外で必要になった
ものは、ネットで注文するのだという。

昨年、アメリカで最も売れたスピーカーがAmazon Echoだとか。
音声応答の仕組みが入っていて、ネットでの注文をしたり、家電のコントロールもできるとか。
もうすぐ、日本にも上陸するだろう。英語に比べて、日本語を音声で認識するところにむずかしさがあるのと、ネットで注文する先の販売元との調整にてこずっていたのかもしれない。

さて、シンギュラリティがいつおきるのかの推論は、2045年頃に、1000ドルで買えるコンピュータで人類の全ての能力を超える。1年間に創出される知能の合計は、人類のすべての知能の10億倍も強力になるという。

 ここまでくると、確かに抜本的な変化が起きる。こうした理由から、シンギュラリティ−−人
間の能力が根底から覆り変容するとき−−は、2045年に到来するとわたしは考えている。
……
 物理学から見たコンピューティングの限界という話に戻ると、これまでの予測は、ラップトッ
プサイズのコンピュータという観点で表されてきた。それは、今日、なじみのある形態だからだ。
しかし、2020年代には、コンピューティングのほとんどは、そのような長方形の装置で行な
われることはなく、あらゆる環境をとおして広く配信されることになる。コンピューティングは
どこにでも存在するようになる。壁にも、家具にも、衣類や、体や脳の中にでも。

あらゆるものが、コンピューティング能力を持つと共にインターネットにつながっていく。

全てのモノが、IoT(Internet of Thing)になる。

コンピューティング能力と並んで、問題になるのが、記憶装置である。
あらゆるデータがデジタル化されて保存される。

ビデオテープでTV映画やドキュメントを撮りためていたが、ビデオの再生機は販売店の店先から姿を消そうとしている。一部の大型店舗の片隅に1台くらいはあったりするが、おいてあれば掘り出しものである。レアになってしまったものは、それこそネット販売でないと買えなくなりつつあるのだ。

さて、コンピュータの磁気ディスクも同じ運命にある。

 しかし、たんなる懐旧の念だけでは、この厄介な仕事に着手する気にはなれないだろう。かく
言うわたしも、情報再現の難しさを見越して、これらの古い情報の大部分は紙にプリントアウト
してある。しかし、すべての情報を紙で保存しても、解決にはならない。書類という様式にもそ
れなりの問題がある。100年前に書かれたものでも、紙の原稿なら簡単に読めるが、それには
まず原稿を手にしなければならない。簡単に整理しただけの何千ものファイルフォルダからそれ
を見つけるのは、時間を浪費するいらだたしい作業になるはずだ。目当てのファイルフォルダを
見つけるだけで午後いっぱいかかるかもしれないし、数十もの重たい紙の箱を動かせば、背中を
痛める危険があるのはいうまでもない。マイクロフィルムやそれを収めたマイクロフィッシュ
[整理用シート]を使えば困難はいくぶん解消できるかもしれないが、目指す書類のありかをつきとめる
という問題は依然として残る。

カーツワイル氏は、無数の記録を集めてスキャンして大容量の個人データベースとして保管することにしたようだ。このアーカイブもすべてを残していくには、何年かおきにアーカイブの引っ越しをすることになるだろう。

磁気ディスクの保存をフロッピィディスクで保管し、次にCDやMOがでて、あっというまにBlue Layに変わった。今後もメディアはどんどん変わっていきそうで、半導体ディスクもあらわれてきて、容量はどんどん拡大している。

1TBのハードディスクですら、USBでパソコンにつなげられ、持ち運びしやすくなっている。
私は、デジカメやスマホの写真はいったんパソコンに取り込んだあと、外付けのハードディスクにコピーしている。
写真以外の個人的なファイルもすべてそこにコピーしている。

パソコンが壊れたり、古くなって置き換えるときも、新しいパソコンに外付けハードディスクを繋ぎ変えるだけで使うことができる。

心配毎は、その外付けハードディスクがいつ壊れるかだ。壊れる時期が予測可能であれば、壊れる前に、別のディスクを買ってきてコピーするのであるが、さていつごろ世代交代したものか。個人用途で毎日使っているわけではないので10年は持つと思っているが...。

個人で、保管することもあきらめて、無料のクラウドサービスに預けることになるかもしれない。
そうなると、何か突発的な事故にあった時に、家族ですら、そのデータにアクセスできないという事態がおきそうで、それも問題ありか。






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