兎夢のつれづれ日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 『大人のための「ロボット学」』

<<   作成日時 : 2018/02/10 22:06   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 12 / トラックバック 1 / コメント 0

『大人のための「ロボット学」』 PHP研究所編 PHPビジネス選書
コンピュータ関連技術が進歩するにつれて、ロボットも進化している。

ロボットと言っても、いろんなタイプがある。

昨年あたりからホットな話題になりつつあるのは、ソフトウェアロボット。
コンピュータの中で、自動的にキーボードやマウス操作を人間の代わりにやってくれるものだ。

ロボットを形の上で分類すると
 @ヒューマノイド(人型ロボット)
 A人型以外のロボット
 Bソフトウェアロボット
というような分類も可能だろう。

本書は、12年前の2006年に発行された本なので、@とAの話である。
特に@を論じたものが多い。9人のロボット研究者による著作である。

ロボットの研究をすることになった切っ掛けも書かれているが、マンガのロボットに啓発された方、映画やSF小説に感化された方など様々な年代の方が子供の頃に流行っていたいろんな人型ロボットに思い入れがあるようだ。

身体の筋肉の動きをアシストするHALというロボットを開発している筑波大学 山海教授の場合は次のとおりである。

 私がこのように考えるのには、私がロボットの開発を志すことになったきっか
けと大きく関わっています。それは私が小学2年生の時のこと。風邪をこじらせ
て寝込んでいた時、母親が買ってきてくれた、アイザック・アシモフのSF小説
『われはロボット(I・ROBOT)』を読んだことでした。
 ご存じの通り、「われはロボット」は、有名なロボット工学の三原則が示され
た名著です。私自身、風邪で熱を出しているのにも関わらず、その小説に没頭し
て、子供ながらに、将来、ロボットを開発したいと思うようになったのですが、
今でもロボット工学の三原則の規定に大きく影響を受けていると思います。特に
第1条の「ロボットは人を傷つけてはならない」に……。その結果、ロボットを
開発するにしても、必ず人の役に立つロボットを開発したい、HALは身体の不
自由な方々の役に立つものであり、軍事利用されるものであってはならないと考
えるようになったのです。

ロボット工学の三原則は、文庫本では『
ロボットの時代
』に収録されている。

山海教授は、アシモフに続いて、サイボーグ009に影響を受けて、「人間と機械を一体化させたい」という思いから人間の能力をサポートしたり拡張するHALの研究に携わるようになったという。

さて、ヒューマノイドといえば2足歩行である。この2足歩行の研究を始めたのは、本田技研である。今ではASIMOとしてよく知られており、現在のASIMOは歩くだけでなく走ることもできるようになった。

2足歩行の研究は、人間がどのように歩いているのかを知り、その真似をした機械をつくることからはじまる。

しかし、これがなかなかうまくいかない。

そしてある発想がわいた。本田技研 広瀬真人氏はこう記している。

 まさに逆転の発想でした。それまでのロボット開発では、とにかく倒れないよ
うに、倒れないようにということを理想的な歩行に想定して、絶えず理想から外
れないようにすることだけを考えて制御してきました。ところが、竹中は体操選
手がわざと倒れこみそうになってから姿勢制御しているのに倣って、自分から倒
れることもまた、正常な動きなんだと考えるようになったのです。「アンバラン
スにしてバランスさせる」。この逆転の発想により、倒れそうになったところで
一歩踏み出すことでそれまで二歩、三歩で倒れていたゴムブッシュチームのロボ
ットも歩けるようになりました。ゴムブッシュを入れない従来チームの研究成果
がASIMOのハードウェアの原点となったように、ゴムブッシュチームの研究
から生み出されたこの発想は、現在のASIMOの制御技術というソフトウェア
の基本理論になっています。

上体を前方に倒していく、倒れそうになると片方の足を前に出して、倒れないように支え、さらに前に体をすすめると、また倒れそうになる。そしたら、逆の足を前に出す。

この繰り返しによって、歩くという動作が完結する。

実に見事なものだ。人間は自然に特に意識しなくてもそれを行っている。

ロボットを人間のように制御しようと考えると、このように人間は無意識のうちに身体を制御しているのを、一つ一つの関節がどのように動いているのかを知って真似していく必要がある。

ロボットが二足歩行を始めたころに造られたロボットたちがどのように生み出されてきたのか、原理の基になっていることの一端を知ることのできる本である。





テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 12
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
『ロボットの天才』
『ロボットの天才』 ロボットクリエイタ-・高橋智隆 メディアファクトリー 一昨日のロボット学に続いてもう一つロボットの話である。 ...続きを見る
兎夢のつれづれ日記
2018/02/12 00:44

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『大人のための「ロボット学」』 兎夢のつれづれ日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる