兎夢のつれづれ日記

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zoom RSS 『〈インターネット〉の次に来るもの』

<<   作成日時 : 2018/06/09 09:11   >>

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『〈インターネット〉の次に来るもの 〜未来を決める12の法則〜』 ケヴィン・ケリー NHK出版
インターネットがブームになったのはWindows 95がでた1995年くらいからなのでかれこれ20年以上になる。その間に、インターネットに接続されるものはパソコンから携帯電話、スマホ、そして、家の中にある家電などあらゆるものに広がっている。

そのインターネットの次にくるものが、どんなことなのかを12の動詞で説明したのが本書である。
本書の内容の簡潔な説明が、訳者のあとがきにあるので、ここから紹介する。

 その12章を簡単にたどるなら、ネット化したデジタル世界は名詞(結果)ではなく動詞(プロ
セス)として生成し(第1章 BECOMING)、世界中が利用して人工知能(AI)を強化するこ
とでそれが電気のようなサービス価値を生じ(第2章 COGNIFYING)、自由にコピーを繰り返
し流れ(第3章 FLOWING)、本などに固定されることなく流動化して画面で読まれるようにな
り(第4章 SCREENING)、すべての製品がサービス化してリアルタイムにアクセスされ(第5
章 ACCESSING)、シェアされることで所有という概念が時代遅れになり(第6章 SHARING)、
コンテンツが増え過ぎてフィルターしないと見つからなくなり(第7章 FILTERING)、サービ
ス化した従来の産業やコンテンツが自由にリミックスして新しい形となり(第8章 REMIXING)、
VRのような機能によって高いプレゼンスとインタラクションを実現して効果的に扱えるように
なり(第9章 INTERACTING)、そうしたすべてを追跡する機能がサービスを向上させライフ
ログ化を促し(第10章 TRACKING)、問題を解決する以上に新たな良い疑問を生み出し(第11
章 QUESTIONING)、そしてついにはすべてが統合され彼がホロス(holos)と呼ぶ次のデジタル
環境(未来の<インターネット>)へと進化していく(第12章 BEGINNING)という展開だ。

各章についているタイトルについて著者は冒頭で次のように記している。

 各章に一つの単語を当てはめたが、それらは単独で働く動詞ではない。どちらかというと、互
いがかなり重なり合い、相互依存しながら互いを加速させていく、一つの単語について話すとき
に、同時に他の単語について話さないわけにはいかない。シェアリングが増えることでフローイ
ングが増え、かつそれに依存することになる。コグニファイングにはトラッキングが必要になる。
スクリーニングはインタラクティングと分けられない。ここで挙げた動詞たちはリミキシングさ
れ、すべての動きはビカミングというプロセスの変形だ。それはあらゆる動きの統一された場と
なるのだ。


いろんな物事が重なり、流動化して、物を買う習慣がどんどん変化していく

 同様に本もリアルタイム化されている。デジタル時代以前には、私はすぐに読むつもりがない
本でも買っていた。書店でそそられる本を漁っては買うのが好きだったのだ。インターネットに
よって本のお勧め記事にますますオンラインで遭遇するようになると、積読本の山はますます高
くなっていった。キンドルが出現すると、当初はデジタル本だけを買うことにしたが、それまで
の習慣そのままに、良い評価が付いた本に出合ったらその場で電子版を買っていた。何と言って
もとても簡単だ! クリックするだけで買えるのだから。やがて私は、おそらく皆さんも経験し
たであろう啓示を受けた。あとで読もうと本を買ったとしても、その本が置かれているのは買っ
ていない他の本と同じ場所(つまりクラウド中)であって、その違いはお金を払った棚か払って
いない棚かというだけなのだ。それなら支払いが済んでいない棚に入れておいても構わないじゃ
ないか。こうしていまでは、これから30秒以内に読み始めるつもりの本以外は購入しないように
なった。こうしたジャストインタイム式の購入法も、リアルタイムのストリーミングの自然な結
果なのだ。

電子ブックなら、印刷された本みたいに品切れになるなどということはないので、いづれこのような買い方になっていくことだろう。

そして、著者は、音楽でおきていることは、いずれ他のデジタル化される商品に広がっていくだろうという。

こうして、デジタル化されたものの著作権について、今のままでよいのかと疑問を投げかける。

 現代の知的所有権関連の法律が、その裏で動いているテクノロジーの現実とうまく噛み合わな
いのにはいろいろな理由がある。アメリカの著作権法はクリエーターに対してさらなる創作活動
を支援するために、著作者に一時的に独占的な権利を与えており、その有効期間はクリエーター
の死から70年以上に延ばされてきたが、それは本人の死後の影響力から考えても長いものだ。多
くの場合、この非生産的な一時的独占は100年となり、さらに延ばされており、もはや一時的
とは言えない状態になっている。インターネットの速度で動いている世界で、1世紀もの法的な
締め出しはイノベーションや創造活動にとって重大な損失だ。それは、アトムを前提にした前時代
の名残による重荷でしかない。
 グローバル経済全体がアトムから手に触れられないビットへと移行している。所有からアクセ
スへと移っている。コピーの価値からネットワークの価値へと傾いている。常に留まることなく
増加していくリミックスの世界へと不可避的に向かっている。法律はゆっくりとだが、それを追
っていくだろう。

デジタルなモノが変化していき、それに伴って法律も変化させていかなければならなくなる。

そんな中で、形あるモノはさらに人が触れる感触を変化させていくという。

 われわれと人工物との間のインタラクションが増えることで、人工物を物体として愛でるよう
になる。インタラクティブであればあるほど、それは美しく聞こえ、美しく感じられなければな
らないのだ。長時間使う場合、その工芸的な仕上がりが重要になる。アップルはこうした欲求が
インタラクティブな製品に向けられていると気づいた最初の企業だ。アップルウォッチの金の縁
取りは感じるためのものだ。結局われわれは、毎日、毎週、何時間もアイパッドをなで回し、そ
の魔法のような表面に指を走らせ、スクリーンに目を凝らすことになる。デバイスの表面のなめ
らかな感触、流れるような輝き、その温かみや無機質さ、作りの仕上がり、光の温度感などが、
われわれにとって大きな意味を持つようになるのだ。
 自分にいちいち反応するものを身に着けるほど、親密でインタラクティブなことがあるだろう
か。コンピューターはこれまでずっと、われわれの方へと歩み寄ってきた。最初のコンピュータ
ーは遠くにある空調の効いた地下室にある存在で、次には近くの小部屋にやってきて、そしてわ
れわれの机にすり寄ってその上に鎮座し、そして膝の上へと飛び乗り、最近になってポケットの
中に入り込んだ。明らかに次の段階では、コンピューターはわれわれの皮膚の上に乗る。われわ
れはそれをウェアラブルと呼んでいる。

眼鏡にカメラが付き、眼鏡レンズに映像が投影されてリアルと虚像を重ねるARもでてきた。

腕にはリストバンド型のグッズが巻き付き、メールの着信を知らせてくれたり体調管理をしてくれる。

未来のコンピュータは、皮膚の中に入り込み、脳と直結して人間がダイレクトにインターネットに接続される世界が生まれてくる。

そんなころには、単なる物知りや調べもの上手は必要がなくなって、よりクリエーティブな活動へと移っていくのかも知れない。

人間のクリエイティブな活動も、AIがある程度置き換わっていく可能性もある。

最後に著者はこんなことを述べている。

 弱いシンギュラリティーの方があり得る話だ。この例ではAIはわれわれを奴隷化する(スマ
ート人間の悪徳版のように)ほどにはスマートにならず、AIもロボットもフィルタリングもト
ラッキングも本書で述べたテクノロジーの数々もすべてが合体し−−つまり人間にマシンが加わ
って−−複雑な相互依存へと向かっていく。その段階に達すると、あらゆる出来事はわれわれの
いまの生活以上の大きな規模で起こり、われわれの理解を超えたものになるので、それがシンギ
ュラリティーということになる。それはわれわれの創造物がわれわれをより良い人間にるす領域
であり、一方でわれわれ自身がその創造物なしでは生きられなくなる領域だ。これまで氷の状態
で生きてきたとするなら、これは液体だ−−新しい位相なのだ。

そして、この相転移はすでに起きているという。

今後30年の個別のプロジェクト、ブランド、会社についても予測不能だという。

新しいモノが生まれそれが一般化するなかで、どんどん変化していく。

そして、その変化は加速している。

過去30年間でパソコンができて、コンピュータがポケットに入る大きさにまでなり、今後、コンピュータの画面はなくなって、音声応答や、人間の内部に直接コンタクトするようになるかもしれない。

30年前に、今の時代のモノを予想できなかったように、30年後のモノを、今、予想するのは難しい。

30年後にもこのブログが存在していたら、こんな時代になったよとのコメントが入るのだろうか?










我々は人を「無償で」信じるか、それとも「合理的な計算で」信じるか 世界標準の経営理論
ダイヤモンド社
入山 章栄

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