兎夢のつれづれ日記

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zoom RSS 『パンとスープとネコ日和』

<<   作成日時 : 2018/06/16 17:40   >>

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『パンとスープとネコ日和』 群 ようこ ハルキ文庫
たまたま図書館の返却棚で見つけた本であったが、面白かったので、紹介する。

ドラマにもなり、続編もでているとのことで、楽しみは続く。

母親が経営していた食堂を、母の死後、リニューアルして引き継ぐことになったアキコと、一緒に食堂で働くことになったしまちゃん。そして、お店を開店したころに店の横のすき間でみつけたネコのたろの物語である。

あらすじはドラマのサイトにかいてあるので、そちらを見ていただければと思う。

お店の中でのできごとから少し引用したい。

 …… アキコが店を開けて予想していなかったのは、店に入るなり
携帯電話で店内の撮影をし、運んだ料理の写真を撮る客があまりに多いことだった。一言、
断る人もいれば、他に食事をしている人がいるというのに、店内を撮影する人もいる。ブ
ログ用に自分が訪れた店の写真を撮る人がいるのは知っていたし、話題になっている店に
入ると、写真撮影は断る旨の張り紙をしているところもあった。しかしお洒落な街でもな
く、古くからの商店街にあるなんの飾りもない自分の店で、こういうことが起こるとは想
像していなかった。

6年ほど前の作品であるにも関わらず、随分前の物語なのかと思ってしまった。

今なら、携帯電話は、スマホにかわり、どんなお店でもちょっと他と違う店なら当たり前のように写真を撮る人がでて、インスタ映えするような写真を撮ろうとしている。

そう、今やブログではなくインスタグラムやLINEでよりリアルタイムに友人たちに、自分が今、何をしているのかを写真付きで知らせるように変わってきているのだ。

美術館や映画館などの芸術作品の展示会場のように撮影禁止と書かれていない限り、写真撮影をとやかく言われることも少ない。一般個人が映っていたり、場の雰囲気が壊れて顰蹙を買うことがなければ、であるが。

新しいモノができて時代はどんどん変化している。その変化は加速している。

何かと不安なときに話し相手になって心を癒してくれたたろちゃんが死んで落ち込んでお店のこれからを悩んでいるアキコのシーンも印象的だ。

 …… もちろん情報を入手して、興味を持って来る人々も
まだ多い。それでも開店当初よりもどこか落ち着いたという感じだった。今から思えば当
時はどこか落ち着かなくて、心が浮ついていた。店に来てくれる人たちのテンションに、
こちらの気持ちも必要以上に引き上げられていたのかもしれない。そのときはそう感じな
かったけれど、あのときは、妙に張り切り過ぎていたとアキコは反省した。特別何があっ
たわけではないけれど、それはシンプルで静かで、落ち着いた雰囲気のなかで食事をして
欲しいという、自分の考え方には反していた。それが今は、アキコが思い描いていた店の
雰囲気に近づいていたが、そうなったらそうなったで、はたしてこれがいい状態なのかと、
疑問を持つようになった。それによって自分の理想にはずれた人々を排除したにもかかわ
らず、同じような似通った服装、外見の人々が集まると不安になる。それはとても傲慢な
仕事をしている証拠なのではないだろうか。
 たしかにどのジャンルでも、店の格というものはある。でも自分の店はそういったタイ
プの店ではない。
「修道院のように簡素な空間で安心できる食材を使って、おいしいパンとスープの店を出
したい」
 それが発端だった。しかし様々な人が来店してくれるにつれ、アキコは自分は無意識の
うちに、客の仕分けをしていたのではないだろうか。あのような人には来てもらいたいが、
ああいう人には来てもらいたくない。それは人としては正直な気持ちだが、商売をしてい
る立場としては、それでいいのだろうか。自分が作った料理を、食べたいと思って来てく
れる人たちみんなに、おいしい料理を提供するのが、自分の務めではないのか。自分の思
い描いたイメージにすべてを当てはめようとしている気がしてきて、恥ずかしくなった。

いろんなお客様を迎えながら、母がお店をやっていた頃に来ていたお客様が別の店に通っているらしいこと知ってショックをうけ、店づくりとは何かについて自分なりの答えをだそうとしている。

すべてのお客様に向けてサービスを提供することはできない。コンセプトが重要であり、そのコンセプトに賛同してくれるお客様が集まってくる。

インターネットで情報が伝わりやすくなったので、良いうわさも、悪いうわさも広まる範囲は広く、スピードも早い。

重要なのは、真摯で誠実なこと、お客様のことをどこまで考えているか?
対象のお客様はどのような生活スタイルをする人なのか?

自分の理想が、賛同してくれる人の多い理想であるなら、お店も長く続く。

そして、物語は続編がでることになった。

ドラマ「パンとスープとネコ日和」
http://www.wowow.co.jp/dramaw/pantosoup/episode/index.html








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