『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』

『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』 ジェイソン・フライ 講談社文庫
先週、『ラスト・ショット』を紹介したので、その続きで、映画エピソードⅧのノベライズ版も掲載しておく。

多くの方が、映画を観てると思うので、ストーリーはご存じだろう。

ネタバレになるので、多くは書かないが、ばれてしまったらごめんなさい。

このストーリーでは、ジェダイマスターからレイがフォースの教えを学ぶ。
しかし、ジェダイを終わらせようとしているルークの心を開かせるのは並大抵のことではできない。
そのあたりは、戦闘とは違った面白さがある。

レイアがルークの教えを思い出すシーンはこんな感じだ

 ルークの説明によれば、生命がフォースを生み出し、育てるのだという。オビ=ワン・ケノー
ビとヨーダの教えに導かれ、輝ける潮のようなものとしてフォースを捉えていた。潮はそれ自身
を生みだした体の境界を超えてあふれ、すべての生命を繋ぎ、結びつけて、エネルギーを網のよ
うに銀河に巡らせるのだ。
 落ち着きと安らぎを学べば、ジェダイはそのエネルギーを自分のまわりに感じ、生命から生み
だされ絶えず変化を続ける流れや波をなぞることができる。自分自身をフォースにさらけ出すこ
とでその可能性を引き出し、尋常ならざる技もやってのけられるのだ。だがそういった離れ技が
できるのも、フォースは生命の造化であるという根本的な理解と--ジェダイはフォースの意志
をつかの間運ぶ存在にすぎないという悟りがあってこそ。生けるものはフォースを生みだすが、
それを封じ込めているのではない--そのエネルギーはあふれだし、すべてのものに染みこんで
いく。個々の存在の境界という概念は無意味となるのだ。
 レイアは意識的に息を吸い、吐いた。自分が恐れや不安をひとつずつ吐きだす様子を思い描
く。
 呼吸は遅くなり、まるで体のくびきから逃れたかのように意識が浮遊して自室の壁を越え、
超空間を驀進する<ラダス>全体に広がった。
……

自分の意識を広げていく情景は、ときどきでてくるが、こういうシーンの描写は映画よりも小説で読んだ方が、イメージが広がっていいな。

<もっと紹介したいのだが、今は時間が切れたので、また後で続きをここに書く>

<2019/9/15 追記>
スター・ウォーズには様々な科学技術がでてくる。
現実にできるものではないのだが、説明を読んでいると本当にできるのではないかとさえ思えてくるのもがある。このエピソードⅧで登場したローズとフィンの会話

ローズはうなずいたが、そのまま上の空で問題を考え続けるのが見てとれた。
「だけど、ハイパースペース・トラッキングには大量のコンピュータ・パワーが必要。全艦隊
をコンピュータ・バンクにしないといけないけど、そんなのばかげてる。あるいは……」
「あるいは?」フィンは慎重に尋ねた。
「スタティック・ハイパースペース・フィールド・ジェネレーターよ。そうやってるんだ」
「何だって?」
 ローズは唇を噛みしめた。まるで、フィンの存在を忘れたかのようだ。
「大量のコンピューターを導入する代わりに、大量の処理サイクルを追加するの。コンピュータ
ーをハイパースペース・フィールド・ジェネレーターで包むのよ。速度を十億倍にできる……艦
内のものが何ひとつ溶けることも、加速することもなく。これは理論上の話で--超先進技術
よ。だけど、実現できる者がいるとしたら、ファースト・オーダーしかない」
「では、やつらは実現したということか。それを止めるにはどうしたらいい?」
 ローズは試すような目でフィンを見た。何か言いかけて、途中でやめる。フィンは首をかしげ
た。

ハイパースペースを飛んでいく宇宙船がどこに向かっているのかを追跡するシステムだ。
今までの技術だと、ハーパースペースに入る直前の飛行経路を延長して、その先にどんな星系があるかを調べて、どこに行ったかを推定するシステムだった。

それが、今度はハイパースペース内を追いかけることができるようになったというのだ。
これは、なかなか逃げられなくなってきたということだ。

一方で、ジェダイの方は?

ルークを探し連れ戻しにいったレイとルークの会話の一端

 過去を振り返るルークの目はうつろだった。暗い時代の日々を毎日のように振り返り、初めて
会ったときのように、島の頂上で心を悩ませてきたのだろうか。あるいはそうではなく、レイの
来訪をきっかけとして、家族にも友人にも自分を閉ざして姿を消す原因となった出来事に初めて
直面せざるをえなくなったのだろうか。
「ハンは……いかにもハンらしい態度をとった。だがレイアはわたしを信頼し、息子をまかせて
くれた。わたしは彼のほかに十二名の弟子をとり、寺院で訓練を始めた。そして、彼の中に生じ
る闇にはとても太刀打ちできないと悟るころには、時機を逸していたのだ」
「何があったんです?」レイはそっと尋ねた。

そして、ベンとルークに何があったか、想いでのシーンが描写される。

ベンは、12名の弟子の何名かを殺し、数人の弟子とともに姿を消した。

ジェダイの弟子が、ベンの他にも数名いるかも知れない。エピソードⅧまでには、登場してきていない。
これは、次のストーリーへの伏線か。

さて、ジェダイの魂は、霊界から、現実界に姿を現すことがある。
それは、エピソードⅥで、ヨーダがルークのそばに現われたことでもわかっている。

ヨーダが、再びルークの前に現われるのだ。

ジェダイの教えが書かれた書物が隠された樹。
その書物をルークは焼き払って、ジェダイの歴史を終わらせようとした。

そこに、ヨーダが現れ、

「若きスカイウォーカーよ」ヨーダは声を出した。
 ルークは、昔日の師が現れた理由はひとつしかないことに思いいたり、幸福な気分が消え去る
のを感じた。
「すべてを終わらせます」ルークは師の幻影に警告を発した。「これを焼きはらうのです。止め
ないでください」
 ヨーダはただ面白がっているように見える。
 ルークは燃えるたいまつを持って、古代の樹の名残に向かった。淡い色のねじれた幹に腕一本
ほどの距離まで近づいたところで立ちどまる。腕を伸ばせば、すぐに樹は燃えはじめる--数分
後には、ジェダイの騎士団設立の文書も灰となって漂うだろう。
 時は巡る。始まりはまた、終わりでもある。
 だが以前何度も経験したように、どうしても手を動かせないことに気づいた。
 ヨーダは空を見あげ、ふしくれだった指を一本あげた。稲妻が夜の闇を切り裂き。一瞬、島の
景色を黒と白に染めた。ルークが必死に目をしばたたいて、視野に浮かんだ斑点をようやく消し
たとき、樹は燃えあがっていた。
 ルークは慌ててたいまつを消し(その際に危うくやけどをするところだった)、またたく間に
広がる炎を消す手段を求めた。
 背後でヨーダが大笑いする声が聞こえる。「"すべてを終わらせた"、わしが。ああ、スカイウ
ォーカー、会いたかったぞ」

そして

ヨーダの教えは、レイに対する師としての役目についてである

「わしの言葉を聞いていなかったな。学んだことを伝えよ。知恵はもちろんのこと。愚かさも
だ。熟練した力も良いが、弱さと失敗もだ。何よりも、失敗を。最も偉大な師なのだ、失敗は
な」
 その声はかすかな後悔の念を含んだ。「わしらは、あの者どもに乗り越えられるべきもの。そ
れこそが、あらゆる師に課せられた、真の試練なのだ」

時代は、どんどん変わっていってる。師となったものが、生きてきた時代と今は、多くのことが異なってきている。

師が、乗り越えてきた成功も失敗もすべて伝え、弟子たちは新たなやり方で、次の苦難を乗り越えていくのだ。

それを見つめていくのも師の試練なのだと。

カイロ・レンとの戦いでレイが学んだこと、

 今こそわかった。未来とは、さまざまな可能性を持つものであり、ささいに見える出来事やち
ょっとした決断によって、絶えず形を変えていく。自分の希望や恐怖を支配する未来を、定まっ
た不変のものと見なさずにいるのはとても難しいが、実際には、未来とは数あるもののひとつな
のだ。分岐し、ねじれていく可能性の中から道を見いだすには、フォースも役に立たないことが
多い。
 フォースは確かに未来を見せてくれる--だけど、それはどんな未来だろう? そうなるべき
未来? あるいは、自分自身nはどうしようもなく訪れてしまう未来? たとえその未来をなん
としても避けたいと願っても?
 フォースが自分の道具ではないことは学んだ--実際はまるで逆なのだ。

本書の解説にも書かれていたが、今までのエピソードⅠ~Ⅶまでにでてきたさまざまなフォースの教えが、この書では再び脚光を浴びて浮き上がってくるようである。

最終章 エピソードⅨが待たれる。

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」の新トレーラー
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1908/27/news086.html







ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2019年09月15日 00:47
こんばんは。

私も読みましたよ。
「スターウォーズ」スピンオフの本は正史もレジェンドも何冊か読んでます。
今は、ダース・プレイガスを読んでます。
2019年09月15日 18:18
こんにちは。
気持玉代わりの👣です。
「ナイス!なるほど!」
2019年09月16日 23:50
 ナイス 
気持ち玉代わりです
コメ返はお気になさらないでくださいね。