『仕事はもっと楽しくできる』

『仕事はもっと楽しくできる 大企業若手 50社1200人 会社変革ドキュメンタリー』 ONE JAPAN(ワンジャパン) プレジデント社
在宅勤務の影響で、めっきり本を読む時間が減り、週一のレポートが月一になってしまった。

今月ももう終わろうとしているので、もうすぐ読み終わる本を紹介しておこう。

ONE JAPANという組織を知っている人は、この本の存在を知っているだろうが、ONE JAPANは、数千人くらいに増えたかもしれない。
発行されてから1年半たっているので、もっと増えているかも知れない。

タイトルにあるように若手の集まりだそうだ。

組織が大きくなることの弊害は、いくつかある。
・縦割り
・全体が見えない中で仕事をしなければいけない
・分業制で部分最適しか考えられない
などなど

何故そうなっているのか?
全体を俯瞰的に見るとか、より高い立場になった気持ちで物事を考えるとか、組織なら2階層上の立場から周りを見てみよとか言われても、まだ足りない。
要するに、「周りが見えない、周りの人とコミュニケーションがとれていない」というのが原因のひとつだ。

大企業の中の若手の横のつながりから始まって、大企業の子会社を巻き込んだグループ会社の横のつながりとなり、さらに、業界を超えた企業間をつなぐ組織へと成長したのが、ONE JAPANである。

若手たちが、仕事を超えてつながりを持つ。
コロナ禍の中で、直接集まって会合をすることが躊躇われる状況において、人的ネットワークはサイバーネットの中で交流を深めていることだろう。

ONE JAPANの始まりから、2018年までのメンバーの活動を紹介しているのが本書である。

その活動の発端の一人を紹介する。NTT東日本 山本将裕 氏

 山本が入社したのは2010年。ちょうどiPhoneが普及し、通信がどん
どん面白くなると思える時代だった。そんな時代に国内最大の通信インフラを持
つNTTで何か新しいことを起こせたら……。それは世の中が変わる瞬間になる
かもしれない。
 入社した時、確かに山本はこれから始まる未来にワクワクしていた。
 一度はそのワクワクを見失った山本が、仲間とつながりを持ち、その活動を上
司や役員に認められていったことで、入社時の夢に一歩近づこうとしている。
「NTTが変われば、きっと社会が変わる」
 今、山本は入社した時と同じように、そのことを心から信じている。

[BEST PRACTICE]
 会社は「辞める」か「染まる」か「変える」か。
 ただ、「変える」を選んだ時の
 その一歩目は、小さな一歩でいい

組織の中にいることの意味が、どの程度自分の将来に、自分たちの将来に期待が持てるか。
期待できることが、少しでもあるなら、「変える」を選んでみたい。

次は、富士ゼロックス 大川陽介氏

 人との信頼できる関係があって初めて、その後のアクションにつながる。大川
がこの循環を信じることができているのには、2つの理由がある。

 ひとつは、マサチューセッツ工科大学(MIT)の教授、ダニエル・キムが提
唱する「組織の成功循環モデル」だ。
 ダニエル・キムは組織のマネジメントを、
①関係の質を高める
②思考の質を高める
③行動の質を高める
④結果の質を高める
 の順番で進めるのがグッドサイクルであると述べている。
…… 中略 ……
もうひとつは、富士ゼロックスの名経営者、小林陽太郎が残した「よい会社構
想」にある「つよい、やさしい、おもしろい」の言葉である。

大川氏は、この「つよい、やさしい、おもしろい」にも順番があるという。
「つよい」会社になろうとしつづけていたので、「おもしろい」をもっと取り入れていきたいとして、社内に「わるだ組」をつくっていったという。

さて、ONE JAPANを率いるパナソニック 濱松誠氏

 パナソニックは大阪が本社だが、全国に事業場がある。本社だけではなく、全
国のパナソニックの若手とつながりたい。東京、名古屋、福岡にも地区組織をつ
くり、大阪を含めた4ヵ所に地域代表を置いた。濱松は、その代表たちと毎週業
務後にスカイプミーティングを重ねた。
 スカイプミーティングでは、「One Panasonic」の各地区でどんな
企画が進み、どんな課題が生まれているかを話し合った。また、「One Panasonic」
に参加した若手たちからの「イベントに参加して会社が好きにな
った」「仲間ができて、仕事が楽しくなった」「このつながりがきっかけで業務で
成果を出すことができた」といった声を共有し合った。そういう声を聞く時が、
有志団体を運営している上での一番の幸せな瞬間だ。
 その一方で、代表たちの悩みも包み隠さずに共有し合った。代表は孤独だ、そ
の地域で一番モチベーションが高いのが代表だから、どうしても、その地域の幹
事との間で温度差が出てくる。だから濱松は「One Panasonic」の
話だけではなく、必ず、会社の業務で今何をやっているのか、プライベートでは
何があったかを尋ねた。お互いに今の精神状態をさらけ出し、裸の付き合いをし
た。心理的安全性のある状態をつくり、信頼関係を築いてきた。

信頼できる仲間がいるから頑張れる。外圧から批評を受けても、信頼できる仲間がいれば乗り越えられる。

人は、人と人の関係性の中で、より大きく成長していく。

最後にNHK 神原一光氏

 神原いわく、有志団体の活動を会社に応援してもらうためには、以下の3つの
要素のうちのどれかを満たす必要があるという。
 1つ目は、本業に良い影響を与えていることが証明できること。「ジセダイ勉
強会」の場合は、ここが強い。実際にこの勉強会がきっかけで成立した企画も多
い。ベンチャー企業経営者や社会起業家など、重要な活動をしている若者を発掘
する場としても機能している。
 2つ目は、人材と採用面。この勉強会をやっていることが、採用活動にプラス
になっていたり、離職率を下げている場合は、活動が応援されやすい。「ジセダ
イ勉強会」でも、内定者や新人の参加を促している。
 そして最後は、株主や生活者に対してのブランディング。この活動が企業イメ
ージを上げるものであれば、会社は反対しない。若手が組織を横断して積極的に
動き、魅力的な番組制作につながっていることは、「お堅い」イメージの強いNHK
の印象を変える。

巻末には、実例集として30社の活動が紹介されている。

個々の会社の中で、人をつなぎイノベーションを起こして、行動を変える、組織を変える、事業を変える活動が紹介されている。

変革の時代である。
そこに留まることは、衰退を意味する。






ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 44

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた
面白い
ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

2020年06月28日 00:54
こんばんは

oneJapanですか。
知りませんでした。
勉強になりそうな本ですね。