『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』

『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』 レイ・カーソン 講談社文庫
2019年暮れに公開された映画シリーズの最終作の著作本

訳者のあとがきによると

 本作にはそのほかにも、ノベライズならではの詳細な補足がたくさんあります。冒頭の
ムスタファーのシーンをはじめ、ジェダイの訓練を続けるレイの迷いや不安、再登場した
ランドの過去など、じっくりと味わっていただければと思います。エクセゴルに集結する
船の中に『反乱者たち』の<ゴースト>の姿があったことも、ちゃんと触れられています。
 前作、『最後のジェダイ』では、フォース・ダイアド、あるいはフォース・ボンドとよ
ばれる力が映画で初めて描かれ、観客の驚きをさそいました。今作でも、フォースがもつ
未知の力が新たに描かれます。そのあたりのきめ細やかな描写も、本書でお確かめくださ
い。

さて、いくつかの印象的な場面を紹介しよう。

パサーナでのアキ=アキ祭りでの場面

 女の子は、両手に首飾りを持っていた。編んだ麻糸で色とりどりの穀物--おそらくは
トウモロコシの一種--を繋いだものだ。レイはその子のなすがままに、それを首にかけ
てもらった。女の子はひっきりなしにしゃべっていたが、その言葉はジャクーでは一度も
耳にしたことがない言語だった。
 BB-8がその子に向かって信号音を出す。レイはそれを翻訳した。
「わたしのお友だちは、あのかがり火は何のためのものかって聞いてるの」
 C-3POがさらにその質問をアキ=アキの言語に翻訳する。女の子は即座に答え、C
-3POが翻訳した。
「この種族の先祖は、あの火の中に住んでいます。こうやって、先祖への感謝を示してい
るのです。この子の名前は、ナンビ・ギマだと言っています」
「すてきな名前ね。わたしはレイよ」
 ナンビがまた質問をし、C-3POが言った。
「ファミリー・ネームも教えてくれたら嬉しいと言っております」
 レイの笑みが固まった。
「わたし……わたしにはないの。ただのレイよ」
 自分の言葉が、頭の中に渦巻いた。"ただのレイ"

姓が示すもの、それは、自分の先祖がどこからきたかを示す。

血筋の系統を表す。これは必ずしも血縁ではなくても家系の習慣の系譜を表す。

レイアの最後の想い

 レイアはため息をついた。重要なことに気づいたのだ。逆だった。手放すことは、諦め
ることではない。それは究極の希望の行為だ。教え子であるレイとポーに対する希望であ
り、ふたりに与えた教えへの信頼である。ふたりがわたしから最後に学ぶのは、わたしな
しでやり続ける方法となるだろう。そうしてやっと、指導者としての運命を受けいれるの
だ。
 ベイル・オーガナが、レイアにそれを教えてくれた。養父はわたしを信頼し、誰よりも
経験の浅い若い娘にすぎなかったわたしが、オビ=ワン・ケノービを見つけて反乱軍を救
えると信じてくれたのだ。
"レイア" ルークが促してきた。
 ベイダーがふたたびアナキンに戻れたのなら、カイロ・レンもベンに戻れるはずだ。わ
たしの息子は光の誘惑を感じている。わたしにはそれがわかる。だけど、たとえアナキン
のように戻ってこられなくても、わたしはあの子を愛している。そして、わたしが後に遺
すものは確かだ。わたしの名は、レイア・スカイウォーカー・オーガナ・ソロ。ハンのメ
ダルを撫でながら、自分の受けついだものすべてを充分に受けいれた。そして、それらの
すべてを、次の世代に受けつごう。スカイウォーカーの遺産はレイに、オーガナはポー
に。そして最後にもう一度、努力してみよう。ソロの系譜を、息子に受けつがせるため
に。

そして、その名は

映画のラスト・シーンに繋がる。


この物語の中には、かなり頻繁に"つながる"とか"つながり"という言葉がでてくる。

誰かと誰かがつながっているだけではなく、それぞれが、いろいろな人やロボットやモノと繋がっている。

あたかも、重力がすべての物体間をつないでいるように。
フォースもつながりを生み出しているのだ。

May the Force be with You.






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