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zoom RSS 『AIの世紀 カンブリア爆発』

<<   作成日時 : 2017/08/19 23:08   >>

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『AIの世紀 カンブリア爆発 〜人間と人工知能の進化と共生〜』 田中 徹 さくら舎
カンブリア時代に、生命の進化が爆発を起こし、様々な生命が誕生したという。

その時代になぞらえて、現在をAIのカンブリア紀であるかのように様々なAIが開発されていくという。

アルファ碁は、韓国、中国のトッププロを負かして、ディープラニングの能力を世に示した。

 アルファ碁は、トッププロも避けるような手を打ち、時にアマチュアが打つような手を打ち、
トッププロを打ち負かした。人間が困惑するのも当然だろう。自分の得意なこと、日々こなし
ている仕事、熟練していると自負しているタスクを機械が別の方法、時に素人のように見える
常識外れのやり方で行い、にもかかわらず自分より速く正確に目的を成し遂げたら、やはり困
惑し、がっかりし、やがて恐怖を覚えるだろう。
 ただ、中央日報紙が言う「精密な計算力」は少し違うかもしれない。というのも、アルファ
碁は、囲碁を「精密な計算力で征服した」わけではないようなのだ。
 松原仁教授は「アルファ碁は、計算機パワーをバリバリに使っていますが、囲碁の局面すべ
てを読んでいるわけではない。直感やヒューリスティックを獲得しつつあると言っていい。
(チェスでグランド・マスターに勝ったIBMの)ディープ・ブルーは膨大な情報を処理したが、ア
ルファ碁は選択した少数の情報を処理している」と言う。
 人間の「直観」や「ヒューリスティック」は、学習や経験、棋士で言えばチェスや将棋、囲
碁の鍛錬によって支えられている。ただし、そうした鍛錬で得た経験や定石、定跡は完全なも
のではないのかもしれない。イ・セドル九段は五局を終えて「碁の伝統的な考え方に、少し疑
問を持つようになった」と振り返った。

イ・セドル九段との四局目のアルファ碁の負けが濃厚になったときの変な挙動を現在のディープラーニングでは、誰も理由を解析できない。

何故、この手を選んだのか? 何故こっちがいいと考えたのか? アルファ碁は、自らその説明をする言葉を持たないからだ。
人間は、対戦後に感想戦として、もう一度最初から打ち直しながら、こっちの手もあると考えたが、こうなってこうなったら不利に感じた、とか説明して、これが最善と考えたと説明できる。

「アルファ碁は、囲碁を打つことはできても、囲碁を鑑賞することができない」ともいえる。

人工知能は、文章も書くことができる。

 米国では、すでに記事を機械が”書いて”いる例もある。2016年のリオ五輪では、米紙
ワシントン・ポストが速報ニュースに人工知能を使った。同社で開発した「Heliograf」とい
う人工知能で、ツイッターのボット(Post Olympics@wpolympicsbot)として機能していた。「by
The Washington Post automated storytelling bot」(ワシントン・ポストの自動語り手による)そう
だ。AP通信も2016年から、企業決算や発表、野球の試合経過などなどフォーマットに沿
った記事を機械で生成し配信しているという。アメリカでの新聞社では、こうした動きが急速
に広がっている。
 スポーツの記録や経過、日程、企業の決算、あるいは災害情報などフォーマットに沿った記
事でも、人間が書いて配信するにはそれなりに手間がかかる。しかも、二重三重にチェックを
しても、間違いが生じる。フォーマットにデータをはめ込むような記事なら、整理されたデー
タさえあれば、機械の方が精確にできるだろう。
 日本では2016年11月、中部経済新聞が創刊70年を記念して「この記事、AI記者が
書きました。」という記事を公開している。西日本新聞も「AIが新聞記事を書いてみた 執
筆1秒、でも設定は人間」という記事を紹介している。

定型文に差し込み印刷するような簡単な話ではなく、もっと複雑な文章を作れるようになるのも時間の問題だろう。ボット記者が記事を書いてそのまま配信しても問題がないのは、その情報ソースが確かなものであり、その情報をどう記事にすればいいかが明確だからできることなのだ。

そうでなく、文章自体をすべて造りだしたとしたら、その記事が事実を元に書いたのか取材先の情報が、正しい情報源だったのか、憶測が入り込んでいないか? 記事の信頼性をボット記者に質そうにも、答えてくれないので、記事を編集者がもう一度そのまま掲載してよいかどうか判断する必要がありそうだ。

そんな手間が必要な情報ソースから記事をかけるようになるには、もう少し研究が必要である。

さて、著者は、あとがきにこんなことを書いている。

 すっかりなじみとなった交通機関に乗り換え検索、飲食店や商品の価格比較、ネットショッ
プからのレコメンド……人工知能技術を使ったアプリケーションやユーザーレビューをはじめ
とする集合知によって、人間の意志決定が知らないうちにサポートされている。そして改めて
指摘されるまで、私たちは機械によって意思決定をサポートされていることに気がつかないで
いる。
 こんな状況を踏まえて、私がこの分野を取材するきっかけになった公立はこだて未来大学の
松原仁教授は最近、よくこう語っている。
「シンギュラリティが来るか来ないか、というより、もうその世界に入っています」
 現代人の多くは、機械に意思決定の一部を委ねている。さらに、AIがAIをつくることに
よって、技術的進展が予測不可能になる現象は、特に将棋の世界で顕著だ。すでに機械同士が
24時間、休むことなく対局し続けることで、人間には理解不能な勝負が繰り広げられている。
機械が始めた新手が人間のプロの対局でも使われるようになり、機械に創造性があることも証
明されつつある。しかし一方で、機械がなぜそのような手を指したのか打ったのか、人間が解
説することは難しくなっている。将棋の技術的進展は、人間には予測不可能なレベルに入って
いる。

長年の経験の後に得られる熟練者の領域は、人間の場合生きる時間の制約を受ける。

人生80年の時代であっても、投入可能な時間は、80年の半分程度に過ぎない。
人間には、脳を休める睡眠時間が必要であり、生命を維持するための食事の時間が必要だからだ。

AIの元になるコンピュータは、休むことなく稼働させることができ、人間は一人の脳の容量は限られているのに対して、コンピュータは並列化することで、アルファ碁のシステムのような巨大なシステムにすることもできる。

コンピュータが、分散処理をしながら、全体が一定の方向に制御できるようになったならば、その時は、スカイネットが出現する。

AIシステムの一つ一つがバラバラに造られている間は、それほどの脅威はないだろう。

別の論理を持つAIが、お互いに勝手に交信して、お互いを強化するような学習をするようになるのが究極の姿だ。

そうなる前に、人工知能に自らの考えを説明できる力とやってはいけないことを認識する力を持たせなければならない。






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