兎夢のつれづれ日記

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zoom RSS 『錯覚する脳』

<<   作成日時 : 2017/10/21 22:51   >>

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『錯覚する脳 〜「おいしい」も「痛い」も幻想だった〜』 前野 隆司 ちくま文庫
人間が意識していることは、イリュージョン(幻想)だという。

人間が作り出しているモノ、人間がそう考えているから、そういう風に存在する。
考えなければ存在しない、そういう幻想だという。

考え方には、いくつかの立場があるようで、形而上学の世界だという。

 はっきりと宣言しておくが、本書は、チャーマーズとは異なり、意識はイリュージョ
ンだととらえる人たちのためのものだ。
 したがって、本書は、チャーマーズ一派や、チャーマーズに触発されてクオリアに
ついて考え始めた者のように、意識のクオリアはイリュージョンではないと考え<難
しい問題>が残されていると考える人にとっては、なかなか受け入れがたい内容かも知
れない。
 一方、本書の主題は、脳が作ったイリュージョンであるところの意識はどのようなも
のなのかをいっしょに考えるものだ。

心と脳という2つを考えると、チャーマーズの立場は、心身二元論であり、前野氏の立場は、心身一元論の中の物的一元論の立場だという。それも

 一方、私はいちおう、心身一元論の中の物的一元論の立場に立つ。「いちおう」とは
科学者のわりにはあいまいな立場だ、と言われるかもしれないが、先ほど述べたように、
「立場」は直感に頼った信念に基づいて決めざるを得ないのであって、何事も、百パー
セント確実ということはありえない、と考える立場を表明しているのだ、ということを
ご理解いただきたい。

さて、人間の五感はイリュージョンだという。その一つ「痛み」について

 痛みは、単に身体の損傷を知るためにあるわけではないのだ。
 この結論は、私たち人間を複雑な心境に陥らせざるを得ない。
 私たちは、「痛み」のクオリアが嫌いだ。できれば苦痛を感じたくない。なのに痛み
のクオリアを感じてしまうのは、その体験をエピソード記憶するためなのだ。
 一方、昆虫や爬虫類は痛みを感じなくてすむなんて、なんだかうらやましいではない
か。不公平な感じがする。
 ただし、ご注意いただきたい。昆虫や爬虫類は、痛みのクオリアを持たないのみなら
ず、意識のクオリアすべてを持たないのだ。自分は生きている、と実感するこの自己意
識のクオリアも、もちろん持たないのだ。心がない、と言ってもいい。
 私たちが死にたくないのは、今ここにある自己意識のクオリアを失いたくないという
ことなので、逆に言えば、昆虫や爬虫類は、ゾンビのように、意識のクオリアがすでに
死んでしまっているかのような生物なのだから、うらやましがる筋合いはない。
 つまり、皮肉なことに、私たち人間は、昆虫と違って喜びや楽しみや幸福のクオリア
を感じられる代償として、苦痛のクオリアも感じるようにできているというわけだ。
 ちなみに、痛みを和らげる簡単な方法があるので伝授しておこう。
 さすればいい。

自分でさすれば、いいのか、誰かにさすってもらえばいいのか、ロボットならどうか?

いろいろ試した結果としては、

 つまり、物理的にさすることも重要だが、人が触ると思うことによる精神的な安心感
が重要らしい。
 したがって、大人も子供も、「痛いの痛いの……」とおまじないいって、さすった
り他のことに注意を向けさせたりすれば、痛みを和らげることができるのだ。

痛みは、人の心にできた幻想だから、別の感覚に包まれればそちらに意識が行って、痛みを忘れることができる。できるなら、身近な人によってさすられるなら効果てきめんであろう。

「起きる」と「寝ている」の境界とは、どうだろうか?
小生は、目が覚める時に、夢の中の出来事が、頭の中を巡っていて、あ夢を見ていると意識しながら、夢の続きを考えていたりすることがある。どこまでが寝ていて夢をみていたのか、どこから覚醒していて考え事をしていたのか、境界がわからないのである。

さて、前野氏の体験は次のようだったという

 友人にチケットをもらってクラシックのコンサートに行ったときのことだ。贅沢にも、
というか、もったいないことに、寝不足だった私は、眠ってしまっていたようだ。
 しかし、音楽の終わりの、「ジャン、ジャン、ジャ〜〜〜ン。ぱちぱちぱち(大歓
声)」というところで目がさめた。
「ジャン、ジャン、ジャ〜〜〜ン」というクライマックスの音はわりと大きかったので、
その音で目が覚めたと考えればよいのかもしれない。しかし、その後の「ぱちぱちぱち
(大歓声)」のボリュームの方がはるかに大きかった。このため、私の実感としては、
「ぱちぱちぱち(大歓声)」で目が覚めたのだが、その三秒前から意識があったかのよう
に感じたように思えてしょうがなかった。つまり、拍手の音で目覚めのスイッチが入っ
たのだが、その前の三秒間は、さかのぼってアナログ的目覚めの準備期間に充てること
が、後になって決められたのではないかと思うのだ。

起きている状態と寝ている状態が、パチッと切り替わるのではなく、徐々に連続的に変化するのではないかというのだ。

小生は、物理的に電気信号が脳のニューロンを伝わるにの起因するのではないかと考える。
脳にも、大脳、中脳、小脳、神経と段階がある。
しかも、伝達されるには僅かに時間がかかる。覚醒するまでがゆっくりになると電気信号の伝達にも遅れが生じて、起きてきた脳の一部と、まだ寝ている一部が交錯して、伝わり方が一様になってなく、ムラができる。そうした、半覚醒状態になると、物事の逆転現象が生じるのではないかと思う。

脳の物理的な現象の観測と、形而上学を組み合わせると、今後の人工知能の仕組みを作っていくのに役に立つかもしれない。






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