『宇宙と人間 七つのなぞ』

『宇宙と人間 七つのなぞ』 湯川 秀樹 河出文庫
ノーベル賞物理学者による「七つのなぞ」。1974年に書かれた本なので、40年の歳月のうちに
新たな発見もあるが、よく整理されているので初心者にはお勧めの本である。

取り上げている七つのお題は
 一 宇宙
 二 生命
 三 ことば
 四 数
 五 図形
 六 知覚
 七 感情
章だてとしては、数と図形で五章、知覚と感情で六章としている。

生命のなぞでは、「地球以外にも生命はあるか」を論じている。

…… ところで、地球以外の太陽系のなかの惑星には、今までのとこ
ろ生物は見つかっていない。地球の表面というのは、生物のためにはひじょうに特別
ないい環境になっていたから、他の生物も人間も、そこから生まれてきたのだという
考え方は昔からずっとあるわけですね。今日でも太陽系だけ、つまり地球の地殻だけ
を見ておれば、地球というのはひじょうに特別ないい状況であるといえますけれども、
しかし前にも申しましたように、太陽系というのはもっと大きな銀河系、つまり天の
川のごく一部にすぎません。銀河系全体には、太陽みたいな星が千億くらいあるわけ
ですね。そういうなかには、太陽系みたいなものも相当数あるでしょう。だから、地
球みたいな状況もあるだろうし、したがって、そこには生物もおるだろう、その中に
は人間よりもっと高等な生物だっているかもしれない。そういう考えのほうが、今日
ではむしろ常識的になってきた。

米国ではSETIという地球外探査の取り組みが行われている。当初政府がやっていたのだが、財政難であとを民間が資金をつのって続けている。地球外からの何らかの信号がきていないかを探るのだ、電波望遠鏡であらゆる方角からの電波を集めて、何らかの規則的な信号が到達してきてないかを探している。湯川先生が本書を書いたころは、米国のオズマ計画が実施されたあとのようで、オズマ計画として書かれている。
 相手から何らかの信号が来ていたとしても、何光年も先、何億光年も先の生命からの信号であったとしたら、それに返信しても何億光年もかかる、そんなに時間をかけて交信しようとしても生命が続いているとも思えない。それでも人間は他の星からの信号を探したいというロマンを持っている。






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